昨年の11月7日に東海テレビで「記録人 澤井余志郎」が放映されました(記事はこちら)。それが「東海テレビドキュメンタリー特集・青空どろぼう」として、新たに生まれ変わりました。6月18日よりロードショーです。

青空どろぼう」の公式ホームページによると、

7月10日(日)に三重県いなべ市にて、『青空どろぼう』の特別試写会を開催することになり、公害記録人 澤井余志郎さん、元原告団の一人 野田一之さんも参加し、監督の阿武野勝彦さん、鈴木祐司さんらとトークも行うようです。

日時:7月10日(日) 
    開場12:30/開演13:00
会場:いなべ市北勢市民会館 さくらホール
   (三重県いなべ市北勢町阿下喜3083-1)
入場料金:特別鑑賞券1,400円
お問い合わせ:NPO法人いなべ市文化協会 TEL:0594-82-1551

詳細は、「青空どろぼう」の公式ホームページをご覧ください。

 

2010年

語り部をした学校等

場所

5月 四日市市立中部西小学校 四日市市環境学習センター
6月 三重県立看護大学1年生 四日市市環境学習センター
  四日市公害学習実践交流会

四日市市環境学習センター

7月 福井県かつやま子どもの村中学校

四日市市環境学習センター

  三泗教職員 67名 四日市市環境学習センター
8月 神奈川県立高校教科研究会社会科部会 四日市市環境学習センター、塩浜小、磯津
9月 伊賀市立神戸小・依那古小学校 5年生45名 磯津、塩浜小学校
10月 松阪市立小野江小学校 5年生 磯津、塩浜小学校
  環境リーダー養成講座 社会人20名 四日市市環境学習センター
  員弁郡東員町立城山小学校5年生 四日市市環境学習センター
  伊賀市立府中小学校 5年生 磯津、塩浜小学校
  伊賀市立丸柱小学校 5年生 磯津、塩浜小学校
  津市立波瀬小・大井小学校 5年生28名 磯津漁港、塩浜小学校
  伊賀市立玉滝・河合・鞆田小学校74名 磯津、塩浜小学校
  伊賀市立友生小学校 5年生90名 磯津、塩浜小学校
11月

伊賀市立久米小学校 5年生28名

磯津、塩浜小学校
  滋賀県立草津市立老上小学校 5年生141名 磯津、塩浜小学校
  四日市市立内部小学校 5年生100名 四日市市環境学習センター
  四日市市立常磐西小学校 5年生4クラス 常磐西小学校視聴覚室
  四日市市立塩浜小学校 塩浜小学校
12月 四日市市立日永小学校 5年生4クラス 日永小学校視聴覚室
  四日市市立保々小学校 5年生 四日市市環境学習センター
1月 三泗教職員・公害研修 25名 四日市市環境学習センター
  三重県教組三泗支部「公害教育実践学習」 三重県環境学習情報センター
 

伊賀市立壬生野小学校 5年生

磯津、塩浜小学校
2月 伊賀市立鞆田小学校人権集会 鞆田小学校体育館
  立命館大学・教職支援センター講師と学生 塩浜小、磯津、四日市市環境学習センター
3月 日本国際協力センター タイ自治体職員 四日市市環境学習センター
  金沢大学教育学部 四日市市環境学習センター

にぎわってます、「公害学習」。

秋になって各小学校での「総合学習」は公害を取り上げる学校が多く、今年も9月以降既に6校が四日市にやってきたくれました。それも三重県西部(奈良県寄り)伊賀地域からが多数を占め、1時間以上バスに乗っての学習です。鈴鹿市にある自動車工場見学と合わせているケースがほとんどです。小規模な学校は複数校合同だったり、学年をまたいでの複式学級だったりします。どの学校も事前にテキストを作成しての学習が重ねられ、市民塾提供の写真も活用されていたりします。

いずれの場合も塩浜小学校を借りて語り部トリオが話して、子供らの質問を受ける形で進のですが、大事にしているのはやはり「目で確かめる」ことです。小学校の展望台に上ったり磯津の海岸に出たりすると、「公害」の発生する構図がよくわかるようです。小学校の「うがい場」体験ができなくなったのは少し残念ですが。

学習がメインなのは当然ですが、子どもたちは海をみてとても喜びます。伊賀地域は山間部部であるためとてもうれしいわけです。砂浜で貝殻を拾ったり、波打ち際で裸足になってみたりして大はしゃぎです。時々海面に飛び跳ねるがいるのですが「あれはボラや」と野田さんに教えてもらうのです。「公害」を学び現地を実感し、過去と今を見つめながら描くこの子らの「未来」はどんなんだろうと、伝える側の責任も感じています。なお、当HPに「語り部カレンダー」を新設しましたので、クリックして下さい。

【追信】 最近 毎日新聞の地元版に注目したい記事が載りましたのでご覧ください。四日市市内小学生の意識調査の結果についてです。解説は避けたいと思います。添付しましたので開けてお読みください。

第30回三泗小中学校社会科作品展(9/11~14)

四日市市と菰野町(三重郡)の小中学生が、夏休みの自由課題として取り組んだ作品が、四日市市文化会館で展示されました。四日市の歴史や特産品など様々なテーマがまとめられていますが、「四日市公害」での作品が多く見られました。各校からの選抜のため全体数は把握できませんが、展示されていたのは14点に及んでいました。学年別の内訳は小5(5点)・小6(2点)・中1(2点)・中2(4点)・中3(1点)です。いずれ劣らぬ力作揃いで、写真が多く用いられているのが目につきました。市民塾でデータ化したり写真展に掲示した物が活用されていてうれしく思いました。また環境学習センターでの講座に参加した子どもたちの作品があり、連動した成果を確認することができました。

会場はあまり広くない展示棟の2階でしたが大勢の鑑賞客でにぎわいました。ほとんどが家族連れ(おじいちゃんおばあちゃんも)で作品の前での記念撮影も少なくありません。こういうかたちでの広がりも大切にしたいものです。

[別の話題]澤井追っかけの東海TVクルーが四日市港の海底撮影にチャレンジ。「やっぱり」というべきか、真っ黒いヘドロに充ち満ちていたとか。足を伸ばして吉崎海岸にも潜ったらなんとここもひどかった様子。アカウミガメもびっくりしたことだろう。果たして来年来てくれるでしょうか。ヘドロ分析もできそうなので詳しくは後日改めて。