養成講座   11月5日(土)、環境学習センター主催の四日市公害解説ボランティア養成講座が開催され、20名の方が参加されました。午前中は、センターにてパワーポイントによる講義と公害資料室での説明がありました。
  市民塾の澤井氏と山本氏は、事実を語り継ぐことと被害者の視点を持つことが大切であると話されました。たとえ、四日市公害の当事者でなくとも、原告患者の野田さんの話を聞いたり学習を続けたりすることで、当事者としての感覚を身につけることができるという話が印象的でした。また、判決40周年を迎え、資料館設置の実現性が高くなり、ますます四日市公害を語ることができる人の養成が急がれるとのことでした。
  途中で、受講者の自己紹介が行われ、いろんな立場の方がいろんな思いで参加していることを知りました。四日市公害のことを本当はよく知らないから、もう一度きちんと勉強したいという方が多かったようです。この辺りは、四日市公害の負のイメージがなかなか拭い去れない、理由の一つではないでしょうか。知らないことのイメージを変えることはできません。四日市のイメージを悪くしているといわれる公害のことをどう語り継いでいくべきかが問われています。
  午後からは、小雨の中、塩浜小学校から磯津へとを歩きながら、市民塾の澤井氏と山本氏から当時の様子や残された課題などを聞きました。今回は、磯津に残された小さな砂浜にも降りてみました。この砂浜の存在がコンビナートの大きさを強調しているかのようでした。

忙しいんです「語り部」さん
◎ 特報 映画『青空どろぼう』上映会のお知らせ。去る9月4日 市民塾主催の上映会は悪天候の中200人を越える参加者で大盛況でしたが、このほど鈴鹿市で上映されることとなりました。主催は鈴鹿高等学校(私学)PTA。 当PTAは毎年この時期に講演など研修会を催しており、今回は新聞での映画紹介をみて開催にこぎつけたわけです。
日時は11月26日(土)午後1時30分スタート。会場は鈴鹿高校ホール。澤井・野田のお二人のお話やロビ-での「公害写真展」も行われます。一般公開で入場無料。どなたでも参加OKですのでぜひお越し下さい。特に四日市上映会で雨のためお越しいただけなかった方大歓迎です。[鈴鹿市庄野町 国道1号線庄野橋東 近鉄「平田町」から徒歩15分 駐車場あります]
 二つの「公害学習」2011_10280007 ① 10月27日(木) 市民塾若手榊枝さん、 立命館大で90分講義。研究者同士の縁で産業社会学部「環境論」を担当。テーマは「公害を知らない世代がどう公害を語るのか」ということで約100名の学生に四日市公害を語りました。先週(20日)との2回セットで、前回が四日市公害の歴史そして今回は訴訟判決以降の四日市の動きとなりました。それぞれ各100枚にも及ぶパワーポイントは作るだけでも大変ですが、分かり易く説明していて傍聴していた我々も大いに勉強になりました。学生諸君なかなか熱心に聴いてくれました。次は是非四日市へのフィールドワークをお待ちします。
 ② 10月27日 伊賀市友生小学校(3クラス)磯津ー霞ツアー、 同28日松阪市東黒部小学校。環境学習センターで学習。1時間ほど「語り部」と資料室説明。さらに約1時間センターで工2011_10280016作教室                                                                                                                                                                                                              
 【紹介】 ◎ 11月5日(土)環境学習センター主催「四日市公害解説ボランティア養成講座」                    10:00~15:00 (詳しくは同 セ ンターHPで)
 ◎   同     国際基督教大学(ICU)アジア文化研究所主催シンポジュ-ム「時代を聞く-戦争、公害、原発-」13:30~18:00 水俣・川本愛一郎さんの講演とシンポ。市民塾からも参加。大学は三鷹市。一般参加OKです。詳細は同大学HPで。

四日市市で「青空どろぼう」の上映会が四日市再生「公害市民塾」の主催で行われました。上映後に、映画に出演している澤井氏と野田氏、製作者の方々のお話や質問に答えるコーナーががありました。元原告患者の野田氏の興味深いお話を伺うことができました。その中の一部ですが、動画として掲載します。

 四日市公害の語りべをしている澤井氏と山本氏が塩浜小学校で、教員向けの講座を行いました。うがい場での体験や屋上から見えるコンビナート風景も見学しました。また、磯津に向けて歩きながら当時の様子を詳細に教えてもいただきました。
塩浜小学校に帰ってきてから、参加者から四日市公害問題に関わってきた二人にとって、福島原発事故のことをどう考えるかという質問が出されました。そのときの様子です。