2015 05130009「四日市公害と環境未来館」入館者対応あれこれ
開館以来二ヶ月足らずで入館者が一万人を越えたのは慶賀の至りですが、質的な充実はこれからといったところです。一般入場に加えて団体入場が増えてきています。コンビナート企業が社員研修、市役所が新人職員の研修にと利用しています。今日(13日)は市内の小中学校の社会科担当教員研修会がありました。塩浜小学校を模した研修室で市に登録された「語り部」が講話を行い、その後2階を見学(ここは市職員の説明ーなかなかわかりやすい!)して回ります。小中併せて約60名の参加ですが時間不足は否めません。また「語り部」も従来の市民塾「語り部トリオ」ではなく、残念ながらリアリティ欠如の感はあります。しかし、この研修室、写真に撮ってみると窓の外にコンビナートの煙突やタンクがみえて、それなりの臨場感はあります。いずれにしてもこうした「研修」がどれほどの「効果」を上げることが出来るのか、教育委員会はハッパをかけているようですが、一回限りのスケジュール消化に終わらないようしっかりやって欲しいと思います。研修を受けた人がいかにリピーターとなっていくか、あるいはそう仕向けていけるか、主催者側の「やる気」が重要であるといえましょう。
◎ 四日市再生「公害市民塾」5月例会ー16日(土)午後1:30~  「じばさん三重」2階市民活動室 「四日市公害訴訟について」。『きく・しる・つなぐ 四日市公害を語り継ぐ』がテキストです。

市民塾通信『こちら市民塾』№128 (5月8日)
5月例会・勉強会のテーマは「四日市公害訴訟」です。
4月例会では今後の計画など全般的な話し合いでしたが、いよいよ5月から『きく・しる・つなぐ 四日市公害を語り継ぐ』をテキストとしての勉強会になります。第1回の「公害訴訟2015 05040014」は弁護団事務局長であった野呂汎さんからのお話でした。この写真は「四日市公害と環境未来館」内の「裁判シアター」に掲示されたいるものですが、訴訟の基本的事項です。この他、「原告は9人」「訴訟のきっかけ」「被告企業」「争点」「米本判決」・・・・。必ずおさえておくべき基本事項はたくさんあります。本書15~41ページ、約2時間分です。今年で判決43周年を迎えようとしていますが、今一度「四日市公害訴訟」の意義を学び直していきたいと思います。ご参加をお待ちしています。
◎ 例会は5月16日(土)13:30から、「じばさん三重」2皆。市民活動室・参加費無料。テキスト必携。

DSCF4695「四日市公害と環境未来館」みどころ紹介!
公害資料館の最大のポイントは「四日市公害」はいかにして発生したのか。そしてその被害の実態は。裁判はどうだったのか。という点にあります。しかし、さらに忘れてはならないのが「市民の取組」=「反公害運動」の紹介です。今度の資料館にはそのコーナーがあります。
中心になっているのが「四日市公害と戦う市民兵の会」です。裁判シアターの映像の中で吉村功さんが語っていますが、ミニコミ誌「公害トマレ」を機関誌として、1970年~79年にわたって活動し続けたグループです。メンバーは10~20人程度ですが平均年齢20代後半という若さでした。活動は判決以降のほうが長かったのですが市民への呼びかけとして大きな役割を果たしたのが「第2期四日市公害市民学校」の開催でした。1971年5月~7月毎週・全8回の講座でしたが毎回50~60人の参加があり、しかも学生など20代の若者が大部分でした。そしてここから実際に「反公害運動」の取り組みに参加した若者も少なくはありませんでした
資料館のコーナーにはそのポスターと「公害トマレ」(複製)が展示されています。当時は広く市民全体に認知されていたわけではありませんでしたが、二次訴訟も含めて今回こうして公(おおやけ)の場に登場しました。土曜講座記録『きく・しる・つなぐ 四日市公害を語り継ぐに』に収録されています。ぜひご購読下さい。http://amazon.co.jp へ
◎ 四日市再生「公害市民塾」例会 4月18日(土)午後1時30分より 「じばさん三重」2階市民活動室 参加費無料 『きく・しる・つなぐ 四日市公害を語り継ぐ』をご持参下さい。  

「四日市公害と環境未来館」見どころ紹介。
先日、入館者が「1万人」に達しました。ただし、これは1階~5階全体への入館者ですから、2階の「四日市公害資料館」のみに限定した数字は不詳です。いずれにしても5階のプラネタリウムの有料入場者は6,000人に達したということですから、当初想定の「年間5万人」とDSCF4868いう数字はクリアしており、出足は順調と評価できると思います。これまで2階で「解説員」として参加をしながらようすを見てきましたが、いくつか感想をまとめてみたいと思います。
①入場者の年齢層が幅広くあります。年配者はもちろん親子連れ、男女ペア、学生など偏りがありません。 ②四日市市内の方が予想以上に多く、かつての公害のひどかった頃の記憶を語ってくれる人もいます。先日は磯津の方で野田さんの漁師仲間の息子さんが見えました。「塩浜母の会」の塩田さんも見えました。 ③床に張られた50年前の航空写真が役立っています。 ④さすがに平日は少ないのですが土・日や祝日は人の列が途切れることなく続きます。 ⑤入場者が特に興味をもって見てくれるのが「1961(昭和36)年当時の団地の一室の再現展示です。世代をつなぐ格好の素材になっているようで、この時代と「大気汚染激化」のつながりも予想以上の効果をもたらしているようです。 ⑥全体的には1階~5階が総合的に相乗効果を発揮しているようです。⑦予想外なのは「学者・研究者」の皆さんの来場の少なさです。 
まだまだ始まったばかりです。今後の継続に向けてさらなる工夫と努力が欠かせません。ご来場お待ちしています。
◎四日市再生「公害市民塾」例会は第3土曜日[5月16日]です。13:30~ じばさん三重2階「市民活動室」です。   『きく・しる・つなぐ 四日市公害を語り継ぐ』をご持参下さい。第1章「四日市公害訴訟」から始めます。

「四日市公害と環境未来館」のにぎわい
21日の開館DSCF4789DSCF4782以来間もなく2週間になろうとしています。実数は聞いていませんが 入館者は途絶えることなく続いています。先日の日曜日(29日)はプラネタリウムに「満席」も出るほどで、館全体に活気がみられました。2階(公害資料館)に限定して解説などしながら過ごしていますと、入場者の年齢層の幅の広さがよくわかります。高齢者はもちろんですが小学生を連れた家族連れ、さらに春休みに入った小中学生などがグループで来ています。高齢の「解説ボランティア」が中学生に語る姿は、まさに「四日市公害を語り継ぐ」ことの実践であり、この資料館の意義が明確にされています。若いカップルが公害被害者の苦しみをヘッドホンで聞くのは、ここでこそ実現したわけです。 細部に誤記が見つかったりしていますが、まずは多くの人に見ていただくことは成功しているでしょう。
◎ 四日市再生「公害市民塾」の月例会について。今後は資料館となりの「じばさん三重」2階の「活動室」を利用します。毎月第3土曜日の午後(1:30~4:00くらい)でスタートします。今月は18日(土)となります。参加費は無料ですが、学習テキストとして『きく・しる・つなぐ 四日市公害を語り継ぐ』を使用しますので、必ずご持参下さい。書店・ミュージアムショップ・市民塾で購入できます。