市民塾通信『こちら市民塾』 №107 (7月15日)
「四日市公害を忘れないために」市民塾・土曜講座10回(最終回)のお知らせ。7月19日(土)です。
DSCF35241月18日第1回は公害訴訟弁護団事務局長の野呂汎さん にお話を伺いました。そして最終回は吉村功さん に締めくくっていただきます。吉村さんが名大の学生諸君とともに四日市を訪れたのは1969(昭和44)のことです。既に裁判は始まっていましたが澤井余志郎さんと知り合って「四日市公害と戦う市民兵の会」をスタートさせ、機関誌『公害トマレ』を発刊したのは71(同46)年。それ以降の判決勝訴以降も橋北地区の運動や、第三コンビナート、ヘドロしゅんせつ、藤原セメント公害など四日市を中心にして反公害の闘いを展開していきました。吉村さん自身は四日市のみならず富山・新潟の訴訟補佐人としても馳せ参じ、現地の人たちの厚い信頼を得ていたのです。
しかし、情勢の変化をとどめることはできず『公害トマレ』は100号をもって終刊となりました。1979(昭和54)年7月24日号です。奇しくも現在ちょうど35年目を迎えます。その後も数回「号外」を発行していますが、実質はこの9年間といっていいでしょう。平均年齢20代半ばであった市民兵達は確実に10年、年をとり新たな展開へと進んだわけです。この時代をどのように振り返ればいいのか。そして、それは現在の日本の状況とどうつながるのか。一筋縄でいくテーマではありません。「聞き手」の榊枝さんは『なたね通信』で頑張る30才の若手。彼個人のみならず会場全体でどう切り結んでいけるのか。最終回にふさわしく「熱気」溢れる土曜講座になることを願ってやみません。
○ 「四日市公害を忘れないために」市民の集い2014 を開催します。7月27日(日)午後1時より 四日市市本町プラザ1階ホール。メインは富山県立イタイイタイ病資料館館長・鏡森定信さんの講演。市民塾からは土曜講座についての簡単なまとめを報告します。市と市民塾の共催。入場無料。