市民塾通信「こちら市民塾」№94 (1月13日)
四日市コンビナート・化学工場爆発事故で死者5名
事故直後の会社門前1月9日(木)新春の気分を吹き飛ばす大事故が発生しました。四日市第1コンビナートの一角(石原産業の東側)にある「三菱マテリアル」で熱交換器のメンテナンスを行っている時に発生し、作業中の労働者5名が死亡、12名が負傷したというものです。原因についての詳しい結論はでていませんが、会社側は「対応マニュアルの不備」など作業環境の不十分さを認めています。同社は数年前にも小規模ながら同様の事故を起こしており、安全管理の甘さが厳しく問われます。 
「四日市公害」は大気汚染や海水汚濁が主として問題となっていますが、こうした「事故」も根っこは同じといえます。いずれも人命よりも経済効率を優先した結果引き起こされたのですから。いま四日市では「公害は終わった」との流れが大きく、夜景クルーズなどの宣伝に躍起になっています。しかし、今回の爆発事故はそうした安易な流れに大きく警鐘を鳴らしています。最前線の労働者が犠牲になるのは原発も同じことです。何よりも亡くなった5名の方のご冥福をお祈りするばかりです。
◎ 「四日市公害を忘れないために」市民塾・土曜講座 第1回始まります。
来週18日(土)午後1時30分スタート。四日市市環境学習センター(本町P 4階)。