市民塾通信『こちら市民塾』 №78 (5月6日)
あちらこちらと「資料館」めぐり
GW人権のふるさとを利用して公害に限定せず、資料館っぽい施設を回ってきました。大和路でしたが思いの外観光客の混雑はなく、じっくり見学ができてよい勉強になりました。 
(1)「水平社博物館」(奈良県御所市)部落差別の歴史と、差別と闘った人たちの足跡を綴った貴重な施設です。1998年5月開館(総工費7億円)、2003年1月リニ水平社博物館展示ューアルで展示改装,、運営主体は財団法人となっています。入館料(大人)500円ですが、この日は憲法記念日ということで無料でした。1時間ほどいましたが入館者は数名でした。2階のワンフロアだけで写真などのパネルが壁面を飾り、歴史的な流れに重点が置かれています。手紙や文書など資料の展示もありますが手にとって見ることは出来ません。解説員はいなくて入館者が見て回るかたちで初めての人には不親切に感じました。外に出ると西光寺に万吉のお墓があり周辺一帯は「人権のふるさと公園」として整備されています。なにぶんにも市街の中心部からは離れており、事前の学習が積まれていないと確かな「学びの場」とならないなと感じました。 
(2)「奈良県立万葉文化館」(明日香村)=飛鳥寺の近くに10年ほど前にオープンした「観光地・奈良」の集客用施設といってよいでしょう。万葉の時代から平城京をあの手万葉文化館の展示この手で展示しています。現代的な機器を駆使して修学旅行生が「退屈しない」ように設置しています。ご多分に漏れず「シアター」もありますが、中身には(?)がつきます。展示棟の他に「研究棟」がありそこにも興味があったのですが時間不足でした。「万葉」を売り物に「ショップ」「レストラン」も併設されて、けっこうな賑わいでした。 二つの施設はともに奈良県内にありますが、建設費用や入館者は大きな開きがあるでしょう。けれど、両者には「志し」の違い がはっきりしていて、「四日公害資料館」が学ばなければならないのはその点だろうと、改めて感じました。詳しくはいずれもHPがありますから検索して下さい。
 ◎ 7月21日予定の市民塾開催イベントですが、参議院選挙の可能性があり日程変更も検討中です。ご了承下さい。