市民塾通信『こちら市民塾』 №73 (2月18日)
水俣へ行ってきました。人々の強さと優しさそして海の美しさに包まれた三日間でした。 (15~17日)
立派な資料館の入り口「水俣病を語り継ぐ会」 の学習会に参加をしてきました。16日午前中に患者さん(59歳女性)と語り部補助の女性との対話形式の講話を約1時間聴講しました。二人の信頼関係の深さが感じられる絶妙の対話で、かつ水俣病の深刻さがしみじみと伝わってきました。午後には「四日市公害を考える」ということで伊藤の方から1時間ほど話しをさせてもらいました。主として澤井さん写真を借用(pp)しての通史となりましたが、資料館問題の現状も報告しました。 
今回の水俣訪問の大きな目的は資料館などの視察です。四カ所を回りました。 
① 相思社・水俣病歴史考証館=建物自体はブロック作りの粗雑な平屋ですが展示は手作りの見事なものでした。実験材料にされた「猫小屋」も運び込まれ、運動の視点が明確でした。 ② 熊本学園大学・水俣学研究センター=主として新日本窒素(チッソ)労組作成保管資料の整理が行われ講座室にてていました。大学職員がPC相手に作業中でしたが、センター長がかつて名古屋で活動していた人で奇遇に驚きました。 ③ 水俣市立水俣資料館=基本的にはこの施設がメインで立派な建物です。展示内容もそう広くはない空間に所狭しと盛りだくさんです。動画や写真も多く最大100人入れる講座室が併設されています。 ④ 国立・水俣病情報センター=ここにも関連資料が多く掲示されています。
正味二日間ほどの見学でしたが全く時間不足でした。それでもここでは紹介しきれません。しかし、何処の施設にも圧倒的多数の資料が整理・保存されていてとても四日市と比較になりません。作業は現在も継続中でありその作業量には頭の下がる想いです。果たして四日市で何処まで可能なのか、宿題が一杯となった三日間でした。
 なお今度の市民塾例会(25日 夜)で報告会をしますので多数ご参加下さい。