市民塾通信『こちら市民塾』№62 (9月10日)
○ 小中学生作品展に「四日市公害」がた~くさん展示されました。
毎年開催されます四日市市+三重郡の小中学生社会・科学作品展が、文化会館展示棟で開催されました(8・9日)。ここ数年、社会科展の中で「四日市公害」を扱った作品が増加傾向にあったのですが、今年は「激増」状態となりました。総数で47点。 内訳は中学1年(17)、2年(7)、3年(1)で計25点。小学3年(1)、4年(3)、5年(13)、6年(5)で計22点。さらに科学展にも「四日市ぜんそくと酸性雨」(中2)がありました。中1で「地理」、小5で「総合学習」に「公害」を学習することが反映されています。昨年が中学9点。小学8点であったのと比べると約3倍近くにもなっているわけです。表題に「判決40周年」と付記されているのも多く子供たちの意識の中にも浸透していたのでしょう。
いずれも丹念に写真(ほとんど澤井作品)や新聞記事が用いられていて、努力のあとがよくわかります。学校現場における「公害学習」の深まり が感じられて頼もしい限りです。さらに用いられた資料や写真、体験をみますと、夏休み中に「四日市市環境学習センター」を訪れて写真展(40周年展も含めて)をみたり、「語り部」の話を聞いたり、センターの行事に参加した上での成果であることがよくわかります。現在、構想されている「公害資料館」が博物館に移った時、こうした学習機能がどこまで維持・発展していけるのか、重要な課題となりそうです。力作が一回限りの展示では惜しいので何とか「公害資料」として活用できればいいのにと思います。○ 「脱原発」四日市行動に400人(9日)。昨年9月に福島原発事故半年で実行された行動が一年ぶりに実施されました。朝からの大雨も昼にはあがり3時から開始。ララスクエアで約1時間の「トーク」のあと市内をパレード(デモ行進)。諏訪のアーケード街を通り1号線から市役所を回って約1時間30分。年齢層は高めですが赤ちゃん連れのお母さんや小学生も参加して賑やかでした。繁華街には人出も多く関心を持った人も少なくはなかったと思います。事故から一年半、福島には帰郷できない人が多いというのに政治は「政局」ばかり。「脱原発」の政治方針はいっこうに明らかにされません。この日は沖縄等で「オスプレイ」反対の大集会もありました。「党首交代」に期待はできません。 「民」の力の踏ん張りどころです。
『こちら市民塾』№62 (12,09,10)
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- 投稿者: 伊藤三男