市民塾通信『こちら市民塾』№63 (9月26日)
市民塾9月例会は「公害資料館」をめぐって喧々囂々(けんけんごうごう)。
去る18日、四日市博物館1階展示場市が「公害資料館」の基本計画(案)を市議会予算常任委員会(都市・環境分科会)に提出しました。その概要はとして、場所は現在の市立博物館に併設し2階を「四日市公害」関連にあて、名称を「四日市公害と環境未来館」とするというものです。年間来館者を5万5千人と見込み事業費として6~7億円(博物館全体の改修費として)を計上とされています。
2階については具体的に図示されており六つの流れで構成されています。①産業の発展とくらしの変化 ②公害の発生 ③環境改善の取り組み ④現在の四日市 ⑤環境先進都市 ⑥まちづくりの変遷 と並べられています。こうしてみてみますと「四日市公害」の比重は②ないしは③に提示されるようですが、全体のトーンが「環境改善」「環境先進都市」に集約されていくのは一目瞭然です。外に見えるはビルばかり例会でもこの点が一番の問題になりました。8月の「あり方検討委員会」以降市民塾のメンバーは個々に4人が市(環境保全課)あてに、こうならないように意見書を提出していたのですが、残念ながら基本計画には十分に反映されているとは思えません。また1階には現在の環境学習センター(本町プラザ4階)を移転させるとのことですが、どの程度機能が継続できるのか保証はありません。たしかに四日市駅には近いし建物は立派です。しかし「仏作って魂入れず」であってはなりません。
最終的にはまだ28日(金)の議会での承認が必要ですから確定ではありませんし、計画案自体も固定しているわけではありません。今後はいかに「四日市公害資料館」としての「質」を盛り込ませるのか、粘り強く要求を続けていきたいものです。写真は博物館1階の展示スペースとエレベーター5階部分から展望した市街風景です。コンビナートは一切見えません。なお展示室は撮影禁止となっていますので博物館のHPをご覧下さい。