市民塾通信『こちら市民塾』 №59(7月31日)
「四日市公害裁判判決40周年の集い」(29日)はとてもいい雰囲気の「つどい」でした。
ホールいっぱい、いや溢れてロビーにはモニターTVもセットされて満員。さらにマスコミもわんさと詰めかけて用意した資料(200部)は残部なし。内容もきわめて順調で短時間でしたがポイントを押さえて40年を振り返ることができました。前半の「パネル・ディスカッション」 は原告・弁護団・企業・市民がそれぞれの立場で語ることができたと思います。時間不足は否めませんが致し方ありません。 そして、何よりも今回のハイライトは後半にあったわけです。10年前に行われた四日市市立保々小学校の公害学習。その時の5年生児童が成人になってこの場で野田さんと再会、謝辞と花束贈呈が執り行われたのですから、これ以上の「花」はありません。野田さんの顔が本当に優しい穏やかなな表情になっていたのが印象的でした。紹介をかねた澤井さんの挨拶も冴えていましたし、二人の「恩師」 (阪倉・田中さん)も満面の笑みで語ってくれました。前半のパネルはほとんど影が薄くなったくらいでしたが、「第二幕」の幕開けにふさわしい舞台となりました 。田中市長からの反省を込めた挨拶や感謝状など盛りだくさんの半日でした。また浜口さんのさわやかな進行がいっそう雰囲気を盛り上げたくれたようです。
いずれにしろこの日の「集い」はもともとセレモニー的な催し物であり、何かの「方針」を決めたわけではないのですが、 「公害資料館」の設立も間近となり新たなスタートになったといえましょう。TVのニュースも流れたようですが各新聞もそれぞれに紙面を飾っています。ぜひ3紙以上は目を通して読み比べていただきたいと思います。主催の責を担っていただいた四日市市をはじめ、10日間の写真展も含め今回の行事に尽力いただいた皆さん方ご苦労様でした。写真は新聞が扱っていない「花束贈呈」「澤井さんとマスコミ」の二枚を掲載しました。なお全編ビデオ撮りしてありますので機会をみつけて再見しましょう。
『こちら市民塾』№59 (12,07,31)
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- 投稿者: 伊藤三男