8月3日(火)
ISETTの招きで、四日市市と都市提携している、中国天津市、米国ロングビーチの中学生などが、この日、四日市市環境学習センターで、四日市公害についての研修を行った。センターの研究員と市民塾メンバーが語り部・解説などのガイド。中国生徒からは、特に、水質汚濁などについて質問が出ていた。
{slide=8月6日(金)ハイパー中軸港湾 落選}
国土交通省が発表した、国際コンテナ戦略港湾(ハイパー中軸港湾)の選定で伊勢湾(名古屋、四日市港)が落選。四日市港管理組合管理者の野呂昭彦知事は「非常に残念。今後も名古屋港と輸出力でモノの流れを倍増させる『国際産業ハブ港』を目指し、連携の具体化に取り組む。」とコメント。これで、霞4号幹線道路建設の必要性は一段と遠のいた。これを機に、国・県・市とも、建設中止を表明すべきである。{/slide}
{slide=8月10日(火)ゼミ生来四}
日本大学環境経済学のゼミ生18名が教授とともに、四日市環境学習センターを訪れ、居合わせた公害市民塾メンバー3人が、四環研究員とともに、語り部をした。一行は、この日午前中は名古屋市藤前干潟を見学、教授とゼミ生の発案で四日市公害研究も取り入れたとのこと。海水汚染や、石原産業四日市工場の廃硫酸たれ流し刑事裁判での判決が8万円の罰金、現在の貨幣にするといくらになるのかの質問には、即答できずじまいであった。{/slide}
{slide=8月17日(火)高校・野外調査委員会 来四}
神奈川県高等学校地理分科会・野外調査委員会の一行16名が、午後四日市に来て、市環境学習センターで、四環研究員と公害市民塾メンバーが、パワーポイントで「四日市公害」を説明の後、塩浜小学校へ行き、展望室から第一コンビナートや磯津漁師町や伊勢湾についてなどの語り部を行った。代表の茅ヶ崎西浜高校の新井隆教諭は、「市民塾のHPを見て、四日市に来ることにしました。」と話していた。{/slide}
{slide=8月21日(土)実践交流会報告書}
公害市民塾が呼びかけて行った6月26日の四日市公害学習実践交流会の「報告書」が出来上がった。実践交流会は、それまでの公害学習の点を線につなぐもので、これまでの公害学習の成果をつなげ発展する役割を果たすという画期的なもので、その成果は「報告集」に盛り込まれている。
報告集はA4判、29ページ、表紙は塩浜小学校のうがい場での追体験の写真。200部作製。問い合わせは、中心になった伊藤三男さん、事務局の山本勝治さんへ(HPの問い合わせからどうぞ)。{/slide}
{slide=8月23日(月)石原産業の事件}
何かと話題のある石原産業、今回は、5月30日夜、代表取締役が尼崎の自宅前で、スタンガンで暴行を加えられ、ワンボックスカーに押し込められ約2時間半監禁された疑いで、男4人で尼崎北署に逮捕された。「東京の知人グループから、資金を提供する承諾を得たいので、東京に連れてきたら報酬に20億円渡す」と持ちかけられて犯行に及んだが、「強引に連れ去ったことを知った知人グループから、「もう連れてこなくていい」と言われ、容疑者が、取締役を自宅に帰したと供述した事件。{/slide}
{slide=9月7日(火)三菱マテリアル}
三菱マテリアルは、高圧ガスを無届けで使用したとの指摘を県から受け、操業を停止していた四日市工場(市内三田町)の2つのプラントについて操業を開始したと発表した。{/slide}
{slide=9月10日(金)納屋プラザニュース9月号}
四日市納屋プラザニュース「NPOネットワーク」9月号(A4、4ページ)が、公害裁判判決38周年の7月24日に開催した“環境再生まちづくり市民集会”(四日市まちづくり市民会議・公害市民塾主催)を、2ページ半にわたって編集・発行した。内容は、北島義信・市民会議会長のあいさつ、「公害記録写真映像で見る四日市公害裁判」市民塾・山本勝治、「澤井記録写真の活用を」市民塾・伊藤三男、野田之一原告患者の話し、「公害裁判の意義と教訓」郷成文弁護士、「環境再生まちづくりの提言を受けて」市民会議事務局長・渡部隆、司会は、中浜隆司市職労書記長。{/slide}
{slide=9月15日(水)日本軍捕虜となった米国人 石原産業へ}
太平洋戦争中に日本軍捕虜となった米国人(89)が、強制労働させられた石原産業四日市工場を訪れ、亡くなった捕虜の慰霊碑で献花し敬礼した。当時、東洋一の高さ185メートルのコンクリート作りの煙突が、1944年(昭和19年)東南海地震で大きく揺れ、先端が折れたことをスワボさんは覚えていた。12日に来日、京都で日本軍捕虜の研究をする市民と懇談するなどして、19日に帰国する。{/slide}
{slide=9月20日(月)第28回公害犠牲者合同慰霊祭}
四日市公害患者と家族の会(谷田輝子代表)の「第28回公害犠牲者合同慰霊祭」が、市営北大谷墓地の「公害犠牲者慰霊碑」前で行われ、患者、遺族を中心に40人ほどが参列した。この1年になくなった認定患者は11人で、過去帳には966人の名が連なった。慰霊祭には、公害訴訟弁護団事務局長の野呂汎弁護士も参列「四日市から公害問題を発信してほしい。」田中市長代理の市川吉則環境保全課長は「今も459人の認定患者がいる、公害の体験を風化させないと決意を新たにする。」と追悼の辞を述べた。{/slide}
{slide=9月24日(金)CTY特番が入賞}
四日市市のケーブルテレビ局「CTY」が2009年度に制作した「四日市公害」特別番組が、ケーブルテレビ連盟東海支部の番組コンクールで入賞、名古屋市で表彰式があった。この番組はCTYの20代を中心にしたスタッフが手がけた作品である。放送した映像のほぼすべてを市に寄贈し、公害学習に活用してもらうとしている。{/slide}
{slide=9月28日(火)小学校「公害学習」に語り部開始}
今年も、小学校5年生の「社会科公害学習」語り部がこの日から始まった。この日は、伊賀市立神戸と依那古小学校の合同学習で、一行45名が同じバスで、10時に磯津に来て、野田之一さん(磯津漁師・公害裁判原告患者)から、10分ほどの説明の後、塩浜小学校へ行き、野田さんや山本勝治さん(コンビ退職者)など、語り部とともに学習した。
体験ができる「うがい場」がなくなり、公害学習が少々さびしくなった。{/slide}
環境再生日誌8,9月
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- 投稿者: 澤井余志郎
- カテゴリ: 教訓は・・