{tab=事業停止処分}
6月3日
三菱化学四日市事業所が、汚染データを子会社の三菱化学アナリテックに指示して改ざんしていた問題で、三菱化学本社が設けた外部の弁護士らによる調査チームが、調査結果を公表した。原因について鈴木佑一弁護士(委員長)は「再分析で正常値が検出されれば、正規の分析値と採用するという悪しき慣習があった」と環境保全に対する意識の低さを指摘。この問題で、三重県は4日、「子会社を15日間の事業停止処分にした。
{tab=公害患者友の会}
6月5日
「四日市公害患者友の会(仮称)」の第2回発足準備会があり、環境市民大学よっかいちメンバーや、患者・家族に、今回3名の新参加者の12名で、和気あいあいのうらに行われた。準備会は、今後、月に1回のペースで開催。7月10日、8月7日は空気のきれいな場所での開催を予定。
{tab=要望書提出}
6月11日
四日市再生「公害市民塾」は、かねて「公害学習資料館」つくりを検討、要望も行ってきたが、既設建物の再利用が優先する事情で、三浜小学校が本年度かぎりで、来年4月から塩浜小学校に合併することが本決まりになったことや、新総合計画素案のパフリックコメント募集もあり、5月例会で、文書による要請を話しあい、環境保全課の都合にあわせ、この日「要望書」を、環境保全課長を通して市長に提出した。
{tab=ボランティア養成講座}
6月12日
四日市市環境学習センター主催の「四日市公害解説ボランテア養成講座」があり、会社員や大学生、主婦ら8人が参加。公害語りべを続けている四日市再生「公害市民塾」のメンバー3人とセンター研究員が講師となり、DVDに収録した記録写真から編集した「公害のあらまし」などを上映しながらの学習をした。「語り継ぐには、被害地現地を歩く、被害者の生身の声に接することが求めれる」とのはなしもあり、今後も現場での養成・学習などを計画してゆく。
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{tab=霞4号線問題}
6月15日
四日市港の霞ケ浦埠頭と伊勢湾岸道みえ川越インターチェンジを結ぶ臨港道路「霞4号幹線」のルート変更をテーマにした有識者懇談会があり、「考える会」を代表して渡部市民会議事務局長が「現行案の付帯条件に『何らかの事情で(案)が実現できない場合は白紙に戻し、再度、検討を行う』と明記されている。今、提案されている(海側へ15㍍移すという)変更は推奨ルート(現行案)ではなく、白紙に戻すしかない」などと建設反対の意見陳述をした。
{tab=看護大生訪四}
6月15日
三重県立看護大学生8人が今年も(5年連続)四日市市環境学習センターで、公害学習。うち6人は県外からの学生で、ともに「小・中学校のとき、四大公害を教科書で学んだだけで、今日の話しであらためて、公害の実情を知ったのがよかった」などの感想を述べていた。語りべは、センター研究員と公害市民塾の2人があたった。学生は午後、町なかで市民に公害についての聞き取りをやり、レポートにまとめ大学に提出するとしている。
{tab=番組作成}
6月17日
四日市市が製作、CTYが、7月21日~31日まで放送する「市民が取り戻した青空」の番組つくりについての打ち合わせがあり、協力する市民塾メンバ-が、市環境保全課と広報広聴課、環境学習センターとともに、シナリオ第一稿をもとに検討した。番組は13分間ほどで、ランダムハウスが撮影を担当する。撮影は6月24日を予定。
{tab=霞4号線問題2}
6月26日
午後1時30分から「霞4号幹線と高松干潟を考える会」の会議が開かれた。
①四日市港管理組合への公開質問状提出その後、②国交省四日市港湾事務所主催の「有識者懇談会」(6月15日)におけるルート変更具体案の提示と会の意見表明について、③「有識者懇談会」座長・林名大教授との懇談(6月22日)について、の報告があり、この先の進め方について論議した。
{tab=公害学習実践交流会}
6月26日
今年3月、三重県知事から、公害市民塾が行ってきている「公害語り部」などに、「平成21年度みえ環境活動賞」が贈られたことから、公害市民塾が、過去に四日市公害学習をした県内外の小学校に、四日市市教委や教組の後援・協力を得て、この日、四日市市環境学習センターを会場に、「四日市公害学習実践交流会」を行った。実践報告は①四日市市立海蔵小学校、②同中部西小学校、③津市立波瀬小学校、④四日市市立富田小学校が行い、13校など30名ほどが参加した。
こうした交流会は始めてのことで、参加者ともども、有意義な交流であったことを認め合った。こうした公害学習実践交流は今後も継続していきたいと公害市民塾が述べた。
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