市民塾通信『こちら市民塾』 №163 (12月20日)
澤井余志郎さん「一周忌の集い」

命日の翌日に当たる12月17日(土)市民塾拡大例会として開催しました。会場を四日市公害の「原点」ともいうべき塩浜地区(三重健康2016 12180029増進センター[ヘルスプラザ])に移しました。1994年まで三重大学附属塩浜病院のあった場所です。公害患者の駆け込み寺でした。
午前(11:00~12:00)会場周辺のフィールドワーク。鈴鹿川堤防に上がり塩浜小学校を遠望しながら説明を聞きました。磯津橋から平和町跡地を確認し昭石前を通過して塩浜小学校。質疑をしながらの徒歩で1時間を超えるほどでした。ベビーカーの0歳児も含めて20名の参加でしたが、現地を歩くことによって改めて「四日市公害」の構造が見えるようでした。
午後(13:00~15:00)研修室にて「一周忌の集い」全員で黙祷を捧げました。在りし日の澤井さんの姿を写したビデオ映像を鑑賞し係り翔言葉に耳を傾けました。次いで野田之一さんから思い出話。「わしらのとっては神さんのような存在やった」という一言が全てを表しているようでした。会場参加者からも澤井さんへの思いが語られました。教員・患者・支援者等々いろんな角度からの発言で、澤井さんの人柄が偲ばれました。そして、最後の締め括りに野田さんが澤井さんの御遺族(娘さん)に近寄り、「お父さんを取ってしもてごめんな」とサプライズ!さすが野田さんという一幕でした。参加者は取材陣も含めて約50名。暖かい雰囲気のいい「集い」となりました。感謝です。
なお、全くの偶然ですが12月16日は野田さんの誕生日(85歳)でもあり、いったん「集い」を閉じて、お祝いの「杖」を贈呈しました。