市民塾通信『こちら市民塾』№97 (2月25日)
三浜小学校で最後の公害学習四日市市立三浜小学校が開校以来58年の歴史を閉じることになりました。ご多分に漏れず児童数の激減が理由です。この学校は塩浜地区にコンビナートが形成されるとともに付近に社宅などの住民が激増し、旧来の校区である塩浜小学校では最大2,000人を越えるほどの規模になってしまいました。このため1956(昭和31)年に地区北部に塩浜第2小学校を設立しました。その後校名を塩浜・浜田・西浜の地名にちなんで「三浜小」とし、翌年には1,100名余の児童が通学していました。国道23号の高架から東に見える三角屋根のちょっとおしゃれな校舎は後に建て替えられたものですが、オープンスペース構造などユニークで全国から視察団が押し寄せたとのことです。
しかし、コンビナートを原因とする大気汚染公害や騒音などもあって住宅や社宅は次々と移転。少子化も重なって現在では全校で児童は60名ほどにまで減少。単独の学校としては成立しなくなったのです。数年前から議論はあったのですが、ついにこの3月末で閉校が決定し児童は旧来の塩浜・浜田両小学校に分散吸収されるとになりました。そしてこの日(21日)の公害学習は三浜小学校最後の学習となりました。マスコミも取材に訪れカメラに囲まれた児童には少々気の毒でしたが、大切な思い出として残してもらえたらなと思いました。塩浜地区の多難の歴史を象徴するような出来事といえましょう
。市民塾・土曜講座第3回(3月8日)塩浜地区連合自治会長、佐藤誠也さんにご登場願います。きっと興味深いお話になると思います。さらに「聞き手」としてCTYニュースキャスターの濱口くみさんにご参加願います。お二人の対話を存分に楽しませていただきましょう。皆さんのお越しをお待ちしています。
「こちら市民塾」№ 97(14,2,25)
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- 投稿者: 伊藤三男