四日市の港を歩く   (1/23)

 いま四日市市には「四日市港」が二カ所あります。まず80年来の歴史をもつ「四日市地区」の港。第1コンビナートに接していて羊毛やナタネなどを輸入し三つのふ頭を備え倉庫が建ち並んでいます。もう一つは第3コンビナートの「霞ヶ浦地区」(出島)にあり、自動車輸出の基地になっていて40年ほどの新しい港です。二つはいずれも海面を埋め立てたものであり工業都市・四日市の「発展」を支えた拠点ということができます。

 しかし四日市港の歴史はもっと古く現在では「旧港」として国の文化財指定を受け、その名残を整備された公園とともに残しています。周辺は人通りも少なく利用者も多くはないのですが「潮吹き防波堤」など往時を偲ぶ懐かしい雰囲気を漂わせています。市や港管理組合の作成したパンフレットには紹介されていますが、明治初期稲葉三右衛門によって始められた造成地に、オランダ人技師デ・レーケ設計の港が最終的に完成したのは1894(明治27)年のこと。それ以来何度か修築が行われますが、末広町・千歳町の埋立とともにその役割2011_0104_154809-DSCF2121◎今回の写真は「旧港」に整備された公園です。高砂町にあります。を終えることとなりました。

 その他、千歳町あたりを歩いてみますと跳開式鉄道可動橋「末広橋梁」や「臨港橋」など貴重な建造物が見られます。これらの歴史をさぐってみると単なる「史跡」ではなく、まさに「四日市公害」の形成過程をも学ぶことができます。例会での「勉強会」は資料館への備えも含めてみんなで考えていきたいと思います。1月は24日2月は28日(月)となります。