磯津から知多半島を望む(1/27)DSCF3507
四日市市内の小学校での公害学習(出前授業)を終えて帰りしな、車で野田さんを磯津まで送る。昨年12月で80歳(澤井さんは同8月で83歳)となった。道中いろんな話を聞かせてもらう。私的なことや磯津の町中(まちなか)のこと、また公害資料館を塩浜につくることに反対している自治会長のことなど。野田さんの細やかな気配りが伝わってくる。
この日は晴れていて冷たい西風が吹く。堤防に回ると対岸の知多半島が間近に見える。直線にすれば20㎞くらいだろうか。正面向かって右から「出光興産」「IHI」「中部電力知多火力発電所」「大同特殊鋼」「新日本製鐵」といった重工業地帯が並ぶ。四日市の石油化学とは趣を異にしてはいるが、大気汚染にさらされることに違いはあるまい。名古屋南部はさらに名古屋港近辺に中電西名古屋火力や川崎重工業があり、湾岸道路から見ると「四日市よりひどいのではないか」と思ったりする。向こうからは四日市の風景はどのようにみえるのだろう。
◎ 「四日市公害資料館」建設をめぐって、公害の原点「塩浜」地区の既存施設を転用することについて地元の自治会が反対をしている。情けない事だと思う。それでも「地元」の意見は大事だとして、市長は他の場所への変更を考えているという。いろいろ思うことはあるが、今は静かに事態を見守ることとしたい。