市民塾通信『こちら市民塾』 №161 (10月29日)
2016 10230007四日市北部道路「霞4号幹線」建設工事!
 現在四日市市市内には石油化学コンビナートが3カ所あります。ご存知のように南部塩浜地区の第1コンビナートは、大気汚染公害によって公害裁判で裁かれました。しかし、中部の第2及び北部の第3はその洗礼を受けることなく操業を続けています。たしかに使用燃料の良質化や脱硫装置などの技術革新により、大幅に環境改善は施されています。しかし、いずれもかつての「白砂青松」の海岸部が埋め立てられ、自然環境が大きく悪化したのは否定できません。かつてはにぎわった海水浴場は四日市から消え去ってしまいました。
 今、四日市には南端部の楠・吉崎海岸と北端部の高松干潟には辛うじて砂浜が残っています。魚釣りや潮干狩りも可能です。しかし、両方ともピンチに陥っています。吉崎は下水処理場の拡大工事のために埋め立てられようとしています。さらに高松干潟では「霞4号幹線」という産業道路建設のために橋脚が打ち込まれ(写真)、道路が出来上がるとこれまでの自然環境が大きく変貌します。
 「四日市に青空が戻った」と宣伝され夜景クルーズが観光客を呼び込んでいますが、こうした海岸のようすをみると決して「環境先進都市」とは言えない現実を実感してしまいます。11月下旬には新しい市長が誕生します。どのような「まちづくり」を目指すのか、しっかいりと監視をしていく必要があると思います。
◎ 市民塾11月例会は19日(土)13:30~ 「じばさん三重」2階活動室 参加お待ちしています。