市民塾通信『こちら市民塾』 №144 (12月28日)
澤井余志郎さんが亡くなりました。
DSCF337750年以上にわたって四日市公害を記録し続け、語り継いで来られた澤井さんが12月16日午後1時14分、心不全のため亡くなりました。享年87歳でした。過去にも何度か発病経験があり、その都度みごとに回復をされていたのですが、今年になって入退院を繰り返されていました。12月9日に悪化し入院、前日までは快方に向かっていたのですが16日朝、急変。彼岸へと旅立たれました。謹んでご冥福をお祈りします。この3月に念願の「四日市公害と環境未来館」が開館し、元気に「語り部」活動を続けていらっしゃっただけに残念たまりません。まだまだ語り続けていただきたかったと思うばかりです。
澤井さんにつきましては、今更申すまでもなく「四日市公害」問題を一身に背負い、裁判以前から患者を支援し今日に至るまで記録を続け、二度と公害の起こらないよう語り継ぐ作業を続けてみえました。その功績は簡単には表現できません。本当にご苦労様でした。そして、ありがとうございました。今後はのこされたものが澤井さんの培われた財産を如何に引き継いでいけるか、その一言に尽きると思います。18日の告別式には大勢の方が参列し、感謝の念を込めてお別れをさせていただきました。合掌。
写真は昨年5月に「市民塾・土曜講座」で自らの体験を語っていただいた時の澤井さんです。葬儀の様子などはfacebookをごらん下さい。

◎なお、「澤井さんを偲ぶ会」は来年2月6日(土)「市民塾」主催で開催します。詳細は年明けて広くお知らせしますのでぜひご参加下さい。またご協力いただける方ご連絡下さい。

◎「市民塾」1月例会は16日(土)となります。
この一年「四日市公害と環境未来館」のオープンや『きく・しる・つなぐ 四日市公害を語り継ぐ』の出版など慌ただしくかつ”充実した時間が経過しました。ありがとうございました。来年もよろしく御願いいたします。