砂浜で「公害学習」 (10/02)2011_10020014
ここは四日市市塩浜・吉崎海岸。といっても8年前までは三重郡楠町であった場所。つまり四日市市が吸収合併によって手に入れた海岸ということになります。もともと四日市は南北約10㎞が伊勢湾に面していて白砂青松の海水浴場もいくつかあったのですが、明治以来の「港」の造成からそれに伴う工業都市化の歴史の中で、ほぼ全面的海面は埋め立てられてしっまったのです。従ってこの海岸は今や貴重な四日市市の財産となっています。そして海岸で市民塾メンバーが約1時間「四日市公害」についてお話をさせてもらいました。
主催者は「よっかいちウミガメ保存会」。このグループは吉崎海岸にアカウミガメが産卵をするということから、数年前から海岸の清掃作業を続けているのです。実際に昨年夏8年ぶりに上陸し産卵、多数の赤ちゃんガメが誕生して海原へ帰っていきました。作業は毎月1回(第1日曜朝)ですが清掃終了後環境をテーマに勉強会を開いているということで、講師に招かれたというわけです。

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この日は朝から曇天模様で海風もあって肌寒いくらいでしたが、続々とメンバーが集まってきました。企業関係のいくつかのグループもあったようですが老若男女合わせて140人。ほんとに幅広い年齢層でした。海岸は台風の影響もあって流木や枯れ木など自然ゴミがあふれていましたが、ペットボトル・空き瓶のたぐいも無数にあって、いくら清掃しても一ヶ月でたまってしまうようです。それでも1時間ほど拾い続けてトラックいっぱいほどのゴミが集められました。ご苦労様でした。
その後の「公害学習」は砂浜で写真ファイルを紙芝居風に仕立てて歴史から現状に至るまでまた震災・津波も交えて約1時間。熱心に聞いていただきました。学校だけでなくこうした場所で間口を広げていけるのはとても素晴らしいことだと思いました。皆さんも一度、参加してみてはいかがでしょうか。詳しくはHP     http://ameblo.jp/kame-kame/  へ。