20011年日本の夏 (8/15) 1945年8月15日から66年目。
東日本大震災からはや五ヶ月以上が経過しました。震災復旧に関しては遅いながらも進みつつありますが、東電福島原発の「人災」はいまだ収束の目処が立っていません。汚染水の処理は解決の糸口がみえず建屋内の詳細な情報はいっこうに流れてきません。さらにマスコミ(特にTV)によって流された「電力不足」キャンペーンは現実のものとならず、東電が東北電力に送電する事態になっています。中部電力に至っては浜岡全機停止でも10%を超える余剰があります。つくづく情報操作の怖さを思い知らされています。そしてますます「脱原発」の思いを強くする今年の夏です。
・お盆の風景 その1ここは四日市。 第1コンビナート三菱化学(かつての公害裁判被告三菱三社が統合)四日市工場から出される白煙。年中無休にてお盆も休むことなくはき出されています。企業の言い分を添えるなら「これは高熱排煙を冷却することによって生じる水蒸気。亜硫酸ガスは規制値以下で問題ありません」ということになりますが、「0(ゼロ)」でない以上、かつこうした光景からは「青空どろぼう」の汚名を濯ぐのはなかなか大変です。映画上映会の案内は企業にも送りましたが果たしてみにきていただけるでしょうか。
お盆の風景 その2 ここは鈴鹿。私の住むこの地は全国有数の早場米生産地。30度を越す炎天下、機械化が進んだとはいえ並大抵ではありません。私の子供の頃(もう50年も前ですが)は稲刈りと言えば10月で、家族総出の野良仕事を終え美しい夕焼けをみながら帰路についたものでした。しかし、いくら猛暑の中での作業とはいえ福島の農家の無念を思えば、この地の人々の流れる汗はその尊さに一層のものがあるのではないでしょうか。
映画『青空どろぼう』四日市上映会は9月4日(日)四日市市総合会館。午後1時30分上映開始。
たくさんの方のご来場をお待ちしています。