第5回「四日市公害訴訟をめぐって」 報告者阪倉芳一

5月23日(月)18:30~なやプラザにて

2011_05_05slide43thumb_2011_05_05slide42 四日市公害訴訟では何が争われたのかを明らかにしながら、四日市公害訴訟を陰ながら支えて活躍した「四日市公害とたたかう市民兵の会」に焦点をあてて報告します。
 「市民兵の会」のメンバー構成は、とても興味深いものがあります。「公害の被害を受けた人たちがその被害を取り除くために、もっと苦労するのはおかしい」と志ある人たちが集まり、患者さんたちを支える活動を繰り広げました。公害反対を訴えるミニコミ誌「公害トマレ」を発行し、患者さんのもとに届けたり、裁判の内容をわかりやすく解説したり、公害市民学校を開催したりなど、多岐にわたって活動しました。
 なにより、公害による直接の「被害者ではない人たち(コンビナート労働者、教師、学生など)」が中心となって活躍したことは、反公害の運動の中で、特筆すべきことだと思います。
 澤井余志郎さんが記録してきた資料と写真、患者さんの生の声(録音テープ)なども紹介しながら、澤井さんの生きざまについても触れていきます。