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カテゴリ: 教訓は・・

2010年3月19日

三菱化学株式会社様

四日市再生「公害市民塾」
代表澤井余志郎

申し入れ書

 今般貴社の子会社である三菱化学アナリテッタによる「排水汚濁に関するデータ」の改ざんが明らかになりました。しかもそれらは2006年頃からの記録として16件にも上るとされています。さらに「気汚染に関わる排ガスデータ」にも、200件を越える改ざんがあったことが報じられています。
 こうした改ざんは親会社である貴社の担当者が、指示をして行わせたものであるとの事実が判明しています。誠に許し難い行為と言わざるを得ません。
 38年前四日市公害訴訟の被告企業として厳しく断罪されていながら、このような事態を引き起こすというのは、判決の趣旨をないがしろにしていると言えるのではありませんか。
 詳しい数値は今のところ新聞報道などによってでしか把握できていませんが、以下の点につきまして、強く申し入れをさせていただきます。

1,一連の改ざん問題についての詳細な資料(時系列・項目・数値・場所)の公開・提供2,今後こうした事態を起こさないための改善策の提起(データ改ざんはもちろんのこと、基準値を超えるような廃棄物が出ないように)
3,四日市公害裁判における判決内容の全社員への周知徹底
4,排水などの検査およびデータ処理などは「子会社」ではなく、第三者的に処理の可能な会社ないしは機関に任せる
5,今回の「改ざん」問題について広く市民に謝罪する

以上