市民塾通信『こちら市民塾』 №、90 (11月06日)
三浜小学校が塩浜小学校に統合されます。
現在の三浜小日市市立の小学校がまた一校なくなります。それも国道23号線沿いの工場や民家の建ち並ぶ市街地で3校目となります。納屋小学校が10年も前に消え昨年は東橋北小学校が西橋北小と統合されました。今回の三浜小も理由はいずれも「児童数の減少」です。三浜小の場合は戦後、四日市にコンビナートが進出することに合わせて塩浜小学校だけでは収容できず、1956(昭和31)年4月に「第2塩浜小学校」として設立、同年6月に現校名が使われるようになりました。工場群の拡大で最大1200人もの児童が通学したのですが、反面大気汚染公害に悩まされることにもなり、塩浜小と同じように空気清浄機が教室内に設置されたりしました。そして、1990(平成2)年に現在の新校舎が建てられ、その斬新な外観とフリースペースを取り入れた校舎は、全国的にも1957年の九校舎評判となり見学者が多数来校したとのことです。
  しかし、公害裁判以降、徐々に大気汚染は改善されていきながら逆に住民の移転は進みます。最近ではついに1学年平均が10名を割る状態となり来年4月に塩浜小学校に統合されることとなりました。名称は「塩浜小学校」を継続し、校歌は現校歌を使用しながら一部歌詞の変更が考えられているようです。まさに四日市の戦後史を象徴するように一つの小学校が作られ、そして消失していきます。ただ「塩浜小学校」が残っていくのは救いではありますが。
  「四日市公害を忘れないために」土曜講座。日程を決定しました。
来年1月から7月まで、土曜日午後10回実施します。
スタートは1月18日。以降②2月15日  ③3月08日  ④3月22日  ⑤4月12日 ⑥4月26日 ⑦5月17日 ⑧5月31日 ⑨6月21日  ⑩7月19日 となります。詳細は順次このHPで掲載していきます。ご参加の準備よろしくお願いします。