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カテゴリ: 学習案内

     原発不要の生活めざして・2011_0121_153133-DSCF2147・・・・・。
東日本大震災による福島原発の惨状を思うにつけ、さわやかであるべき五月の空も重苦しいものがあります。加えて昨日今日と「黄砂」に覆われ実にスッキリしません。
さて、ここにきて企業としての東京電力の実態が次々と暴かれていますが、私たちの住む三重県は中部電力の圏内で、静岡県御前崎市に浜岡原発5基があります。1・2号機は廃炉予定、3号機は点検中で休止状態。4・5号機が運転中です。従って中電の総発電量に占める原発の割合は15㌫程度(年によってもっと少ない)です。電力会社総体の30%の中でかなり低い数値ですが、この浜岡原発が立地的にいかに危険な存在であるかは誰もが認めるところです。
中電の70%は火力(おもにLNG)で三重県に三か所あります。尾鷲(三田)・四日市・川越[写真]ですが中でも川越は108万㎡の海面を埋め立てて設置されました。1・2号機、3・4号系列合わせて総出力480万2千KWという世界でもトップクラスの火力発電所です。燃料はLNG(液化天然ガス)であり「ばいじんや硫黄酸化物の発生がなく、とてもクリーン」と社報でうたっています。中電はかつて「四日市公害裁判」の被告六社の一つとして大気汚染の責任を問われただけに、重油からの転換をはかったともいえます。津波・地震対策はどれだけ保証されているかわかりませんが、放射能の恐怖からは逃れられます。
この中電があろうことか休止中の浜岡3号機の再開を「7月めどに」と発表(28日)したのは皆さんご存じでしょう。各地で「STOP浜岡」の叫ばれる中なんという無神経で傲慢なことか。反響の多さにあわてて「決定ではない」とか言いつくろっていますが信用できません。三重県の新知事は今のところ「原発新立地は議論の余地なし」と言っていますが、浜岡への言及はされていません。芦浜原発計画を撤廃させた三重県としては「原発不要の生活」を目指す先頭に立ちたいものです。名古屋では8日に「ぱれーど」があります。