市民塾通信『こちら市民塾』 №104 (6月03日)
「四日市公害を忘れないために」市民塾・土曜講座 8回(5月31日)
DSCF3409 2初めて語られた「被告企業」の胸のうち
前回に引き続き会場は椅子のみで70席満席。名古屋市内などの大学生の団体聴講があって、平均年齢も若返り実に中身の濃い講座となりました。「語り手」に来ていただいた今村さんは、現在は地区の自治会長ですが、30歳のころ公害裁判の被告企業であった三菱化成に勤。社内の様子をつぶさに見てこられわかりやすい口調で語っていただきました。当時の企業の公害IMG 3意識の希薄さや裁判への見通しなど実に貴重なお話しでした。また冒頭には「加害企業の従業員の一人としてお詫びします」と頭を下げられ、聞く方も初めての経験で胸打たれるものがありました。また「公害」に対して「快適」の言葉を提起されて未来への展望も示していただきました。
また「聞き手」の深井さんは丹念な下調べの上に立って、今村さんとのやりとりを興味深く聞かせていただきました。最後には自分自身の思いも付け加えてこの講座の意義がより深くなりました。さすが深井さん!といったところです。会場からは大学生諸君の質問も多く出され今後への希望の感じられる講座となりました。
なお次回9回(6月21日)は「特別講座」です。全員参加の意見交換会(アイデアの出し合い)となります。ふるってご参加下さい。